2013年02月21日
ホンダ ジャイロX ボアアップ キャブレター
エンジンをボアアップしてパワーを上げて調子よく走行させるには
駆動系や車体まわり 電気系統 全てを整備や点検しなければなりません
まして13年も前の車両ですのでレストアに近い作業となってしまいます。
安全に乗りやすく、早く、止まる、最高の状態にしたいです。
エンジンチューンしてもアクセルが開くのに重くて スパッと戻らないのでは疲れます。
ブログ見て頂いてる方で、お店に車検や整備に出したのに アクセル開くのが重くて
手を離してスパッと戻らないないバイク乗っていないですか
僕はこういう事が嫌いです。クラッチも同じ、サイドスタンドが軽く出せないとか
中古ベースの場合はどんなバイクも同じですが
2サイクルのジャイロ系は中古しかないですが
たとえ新車があっても経年変化で、劣化してるので整備は必要でしょう
駆動系統は分解して整備しました。
プーリー、ベルト、ウエイトローラ、ガイド、クラッチ関係 すべて
また、せっかくキックが付いてるのに緊急時使えないのでは話になりません
キックギア関係は分解清掃してグリスアップしました。
スムーズに動くように整備しました。
ギア周りはパワーアップすれば高負荷がかかります。
壊れてからでは手遅れです。
ギアオイルは交換しました。メーカー指定オイルは4サイクルオイルです。
ギアオイルを入れるのにスナップオンのオイルポンプを使用しました。
注射器みたいな工具
合わせ面はガスケット剥がして丁寧にオイルストーンで磨きました。
ボアアップシリンダーとピストン
シリンダーはホーニング加工とバリ取りも行います。
ホーニングは僕の所では出来ませんので
ボーリング屋さんにお願いしています。
圧縮比は少し下げました。今回はベースパッキンを厚い物と交換しました。
街乗り用なので耐久性能や始動性能を考えて少し下げました。
マグネットフライホールの裏はこんな状態に
東京では絶対起きない事 この車両の昔のオーナー様は
いったいどこを走っていたんだろう こんな汚れる地域はどこなんだろうか?
エンジンの回転に負荷がかかるぐらい堆積していました。
コイル側も洗浄します。クランクシールの漏れはありませんでした。
漏れてるように見えますがこれは埃や泥です。
ホイールのスペーサーはボルトとロングナット使用
信じられません どうりでホイールがぶれていると思いました。
スペーサーじゃないんです。信じられない~
全加重を面じゃなく点で支えてる
ブレーキドラムのボルト穴付近が曲がってます。
スペーサーも作らなければジュラルミンの超軽量にします。
キャブレターは分解して洗浄して組み立てて
今までのデータに基づき
スロージェットとメインジェットは交換しました。
その後、試運転して正確にセッテイングを出します。
口径の大きなものには今回はしません
流速が遅くなり低速トルクが出ません スクーターレース出るんじゃないので
トルク型にしたいので・・・・
パワーもトルク出したいのでノーマルマフラーは改良します。
エアクリーナーはノーマルを加工します。
注意 改造したジャイロは黄色ナンバー取るか 250ccのナンバーに変更しなければなりません
まだまだ終わりません
オイルポンプの調整は全開にしてガソリンとオイルの混合で乗ってもらいます。
組み立てたエンジンは直ぐには始動させません
オイルをしっかり塗って組み立てて、クランクケース内もオイル入れて
しばらくはセルモーターかエアツールで空回しさせて当たりを付けます。
セルモーターで長く回しますと熱で焼けてしまいますので
エアツールが良いでしょう 出来たら30分ぐらい
マグネットフライホールは外して行います。
その後、始動させます。
いきなりふかしては最悪です。アイドリングする最低回転で
2時間ぐらいは様子を見ます。徐々に回転を高めならしさせます。
お客様には500kmは慣らし運転してをお願いしています。
