2013年10月04日
V-MAX 修理とカスタムパーツ取付②
完成しました。
持ち込みしてもらったアフターパーツ(カスタムパーツ)の
組合せで非常に苦労したV-MAXの続きです。
最初はバックステップを取付しました。
スムーズで確実な作動が出来るように部品を細かく確認しながら
適材適所に最適なグリスを使用し、可能なかぎり精密にゆるまないように
またボルト類が固着して外せなくなるのは困るので配慮しながら取付を行いました。
細かいパーツ類も全て点検、お客様の体型に合わせ
乗りやすくコーナーなど滑った場合、コントロールしやすいポジションにセッテングしました。
実際にまたがってもらって位置を確認、ブレーキングやシフトチェンジが
確実に軽くスムーズ作動できる様に精密な加工やグリスアップもしました。
こちらのバックステップは重量が重い、エンジン本体に取付を行うため
エンジン振動がステップにもろに伝わるなどデメリットもあります。
ルックス重視か性能を重視するかはお客様の選択になります。
右側から見た写真です。
カスタム部品のエンジンマウントです。
エンジンをフレームの一部にしてフレーム剛性を上げようと
考えたパーツです。エンジンのラバーとカラーを取り除き
エンジンとフレームをがっちりボルトで固定します。
ヤマハのエンジンマウントは無視させてしまうパーツです。
アイドリングでもハンドルまわりに振動が出ました。
ある程度フレームのしなやかさも必要です。
しなやかさを利用して曲がりやすく設計されている
オートバイやスクーターも多いですよ
一箇所をいじるとバランスが崩れて行きます。
バランスがとれたカスタマイズが一番大切なのです。
取付前にお客様にお話しましたが前回の記事にも書きましたが
もう一度、書きます。
『ヤマハのエンジンマウントは世界レベルで見ても
僕は1番だと思います。なぜって2サイクルエンジンの歴史が長かったし
世界一の2サイクルエンジンを設計した会社ですから
振動対策するのに凄くながい研究、開発時間、お金もかけています。
ヤマハのエンジンは高回転までスムーズに回転させるために
エンジン振動をマウントに吸収させエンジンにストレスが出ないようにさせて
ウルトラスムーズに回転上昇させています。』
今回、取付したエンジンマウントとサブフレームは簡単には付かないです。
サブフレームを本来の性能を出すには仮止めして計測して
図面を書きスペーサーを製作したら、また仮止めしてクリアランスを測定
いくつかの部品を製作して、もう一度仮止め微妙なクリアランスが必要だったので
シムを入れて調整しました。
サブフレーム上部の金具をプレス機で加工して
もっとも剛性があがる取付け方法を考え
加工しながら取付致しました。
簡易的に取付しても性能が上がらない なんちゃって では悲しい
せっかく高いカスタムパーツを付けても
意味が無くなってしまいます。
カスタムパーツエンジンマウントを取付すると厚みがあるので
左右とも外側に幅が広くなります。
サブフレームは純正のマウントに合うように設計製造されていますので
幅が広がればサブフレームのボルト穴、取付位置、取付の合わせ面の角度が変わります。
全ての部分を正確に合わせなければフレーム剛性は上がらないです。
ネットで売られているLEDテールランプも点灯しないので修理しましたが
LEDテールランプの内部の基盤につながる配線が不良でした。
また中国生産でネットなどで売られている部品で保証が無いパーツは
点かなかったりLED自体が玩具用だったりもします。
直ぐに点灯しなくなってしまう製品も凄く多いです。
その他、キャブレターの点検、清掃、同調、パイロットエアスクリューの調整
リンクのグリスアップ、アクセルワイヤー、ジョイント部分、アクセルホルダーグリスアップ
高効率なエアフィルターに交換、バッテリー交換など バッテリーや整備の詳しく説明はこちらへ
オートバイ全体のメンテナンスを施しました。
売られているカスタムパーツ(アフターパーツ)は全てが良いとはかぎりません
また組合せできないパーツも多いです。
この部品はダメだったとか、うまく作動しないとか 何回も部品の買い替えはさせたくありません
高性能で最良の組合せ出来る、カスタムパーツ(アフターパーツ)選びが
僕の仕事でもあります。 ほぼ全ての部品が僕のところで購入できます。
市販されていないパーツは製作する事も可能です。
ブレーキホースは一品もので車両に合わせ製作可能です。

V-MAX耐久レーサー
