2013年03月30日
ジャイロUP 推定38000km メンテナンス
中古で購入されたジャイロUPの整備、リフレシュ作業
今回の作業から走行距離は約38000kmと推定しました。
このジャイロは9999kmまでしかメーターがカウントされませんので
40mmのジュラルミンの少し精度の悪いスペーサーでワイド化してありました。
スペーサーのボルト穴の位置が少しずれていて
無理やりホイールを取付たようで、1本のボルトとねじ山がダメになっていました。
再生しました。
ミニカー登録済み
製造年を調べたら2005年式でした。
途中経過の写真は撮れなかったです。
リヤをジャッキアップしました。 ジャイロアップはエンジンフレームがありますので
このように上げることが出来ます。
キャノピーやXは1点支持では上げれません 3点支持で上げます。
面倒ですが、安全第一なのでお客様の大切なバイクを傷付けれません
フレームやロアアームがある関係で駆動系統の修理は一番大変です。
ロアアームからエンジンを外し左右のサスペンションを外す必要があります。
ジャイロシリーズで一番頑丈なのはUPです。 重いですが
外装は全て外して作業しました。
今回の交換部品
ベルト、ウエイトローラー、スライドピース、ドライブプーリー
エアエレメント、リヤブレーキシュー、ブレーキランプスイッチ
ブレーキカムが錆びてて酷い状態でした。ここも修理
デフオイル交換
再生した部品 アクセルワイヤー合計3本、ジョイント部分も分解清掃グリスアップ
プラグ清掃、キャブレター清掃調整、アクセルホルダー分解清掃グリスアップ
配線カップラー類やハンドルスイッチ類は清掃、グリスアップ接点再生
キーシリンダーグリスアップ バッテリーは(国産FB 古河)再生充電しました。
タイヤの空気圧は0.5kgしか入っていませんでした。
エンジン本体から少し音が出ていますが修理するほどではないです。
プーリーに段付きが3ヶ所ありましたので、以前のオーナーさまは癖がある運転していたのでしょう
一定の速度で走っていたのでしょう 几帳面な人か、もしくは燃費対策か
エンジンの燃焼も乾いていてマフラーも乾いているので
GO STOPが少なかったのでしょう
渋滞もない郊外で年配な方が使用されていたのだと思います。
アクセルは新車より軽く動きます。 遊び調整も完璧 オイルポンプも調整
快適に安全に永く乗れるように整備しました。
リフレシュ整備を施しましたので
これで走行距離のカウントは一度リセットして
これからは乗った走行距離を目安に、各部分を整備していく事が出来るのです。
大掛かりの整備をしたからって乗りっぱなしは絶対にダメです。
毎日通勤や通学に使う方は半年ごとの点検は必要です。
車両は完璧な状態まで仕上げましたので
この状態のバイクの操作や動きを覚えて下さい。
異常が発生した場合 乗っていて、なんかおかしいなって気が付くはずです。
その場合は点検に来てください。
駆動系を交換した場合 100kmは慣らし運転が必要です。
エンジン本体以外は ほとんどメンテナンスしました。
最近のジャイロ系統の中古車としては程度は良いほうかな
