2013年02月18日
フュージョン 整備点検
初めてのお客様でしたので
数日前に入庫検査していました。 悪い場所は知っていました。
はずでしたが・・・・・
最初はブレーキからとリフトをあげる
フロントホークはボトムリンク式ですから アクスルシャフトを外さないと
パッド交換できないです。
ゆるめるがまったくナットが回らない えぇ~力弱くなったのかな
3/8"(9.5mm)ボックスから1/2"(12.7mm)ソケットレンチにロングバー付けて回すが
えぇ~ダメなの?? なんで 信じられない なにこのトルク
1/2"(12.7mm)の大き目のインパクトレンチで回す 最強でゆるんだよ 目が点 (・_・;)
アクスルシャフトのねじ山 つぶれてるじゃないの なんてトルクで締めたんだろう
信じられない~疲れた
今度はここ アクスルがこんな事になってるから 嫌な予感
マイナスドライバーでゆるめるがダメだ
18歳から使ってる KTCのインパクトドライバーで一撃すると
とれたよ なんてトルクだ あきれるよ グリスなんで塗らないんだよ
今度はホンダのパッドピン、まさか ネジなめってるよ また えぇ~
この時点でラインを外しキャリパーを取り外す
これは困った。 キャリパー交換したくなった。 まったくもう
本日、お客様にお返しする約束したから なんとかしなきゃ
キャリパーなんか在庫ないし なんとかするよ
ボール盤にバイスセット キャリパーを正確に垂直に固定
超固い高級ドリル4.1mmセットしてネジが切られている部分の長さを測定して
ボール盤を調整、パッドピンセンターにゆっくり下穴をあけました。
スナップオン( ブルーポイント)のスクリューエキストラクターのドリルで穴を開けて
治具を圧入、整備の神様 降りてきてと頼む 緩めると
やったよ 外れたよ うれしいい
ねじ山が切られてる部分と細くなってる所で正確に折れてる
僕は凄いな 自画自賛 (^_^;) フュージョンのパッドピンは在庫を持っていませんので
ホンダのブラックバード用を旋盤で加工して取り付けました。
その後がまだ えぇ~ キャリパーピストンの1個がまったく動かない
コンプレッサーのエアで圧かけるが ダメ また えぇ~
こんなの初めてよ うちはエアーツール多く使うから
コンプレッサーの圧13k~エアレギュレーターで減圧して8kにしています。
エアレギュレーターを調整して13kかかるようにして
再度、圧をかけるがまったく動かない
ダメだ 今度は油圧で勝負 やっとピストンがスライド 外れました。 やったね
原因はブレーキフルードを交換していなかったのと
適材適所のグリス使っていないのが原因 安物のパッドグリスを使っていた
それも多量に だからピストンの隙間に入り込み 熱で固着
接着材みたいになっていた。
全て洗浄して磨いてリペア終了 新品パッドに交換して
ブレーキフルードを徹底的にエア抜きしました。
以前の作業はどんな方が施したのだろう
車体周りの整備終わって エンジンを見ると
この前も入庫検査したから大きな問題は無いだろうと おもって ましたが えぇ~
なんてこった 僕は見落としていた・・・・・
この車両は再販したモデルなのでキャブにステーが付いてます。
キャブが振動してインシュレーターが切れるのを対策しています。
だから僕は確認しなかったのですが
ステーはあっても肝心なボルト付けてないじゃん
旧フュージョンは良くインシュレーター切れます。
写真には良く映りませんが 亀裂が入っています。
今はエア吸いは起こしてないですが直ぐにダメになるでしょう
お客様に電話をして内容を説明
そのほかの部分の整備を施し
遠くにいかないでね と言う条件でいったんお引渡ししました。
この部分だけ後日修理となりました。
本当は他の部分でえぇ~もあったのですが
疲れたので割愛させて頂きます。
