ジャイロX ボアアップ 各部修理 250ccナンバー
エンジン始動しない かからないとお客様からお預かり致しました。
各部点検してシリンダー圧縮を測定したところ0kgでした。
残念ですがエンジン本体が不良です。
ピストンに穴、シリンダーとピストン側面はキズだらけでした。
もちろん交換です。
写真ではシリンダーのカバーは外していますが
この後、きちんと取り付けました。
必ずカバーは取り付けて下さい。オーバーヒートしてまた焼きつきますよ
新しいボアアップシリンダーとピストンは圧縮比は少し下げました。
シリンダーはホーニングとポートの加工
専用工具にてフライホールとプーリーを外して、クランクを手で回したところ
クランクも不良でした。
写真は撮っていませんが、クランクを取り外すにはセパレートツールが必要です。
今回の車両は無理やり外した形跡がありました。こんなことしたら絶対ダメです。
エンジン自体が使い物にならなくなってしまいますよ
またクランクをケース内に入れるにはセッテイングツールも必要です。
叩いて入れたりしたら精度が出ません
絶対にやらないように
オイルポンプの吐出量も確認しましたが凄く少ない
改造しても無駄と判断しました。
キャブレターとエアクリーナーはオリジナルではない
口径が大きい物に交換してありますので
オイルは濃くしないと必ず焼きつきます。
オイルポンプと併用で混合ガソリンで使用してもらうことにしました。
エンジン直しても車体回りが、整備されていなければ まともに走りません
22年前初期型のジャイロXなのでセミレストアになってしまいました。
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